予測し、備える「未来起点」
私たちを取り巻く環境は日々、目まぐるしく変化しています。「家族構成」「子どもの成長」「両親との関わり」など個人的なことはもちろん、世の中の動き、景気の変動、災害など…。だからこそ、未来を予測し備える”未来起点の考え方“は不安要素の多い現代社会を生きていく上で必須であるといっても過言ではありません。特に長期間住む家は、最初の打ち合わせから未来を意識することが大切です。
未来起点の家づくりの流れ
家づくりも各段階において未来起点での考え方がポイントになります。「未来起点」をテーマに掲げるエイトの家づくりを例に、今回は住宅会社との打ち合わせ、資金計画、土地選びを詳しく見ていきましょう。
●打ち合わせ
子育て世帯は子どもの成長と共にライフスタイルが大きく変わってきます。現時点での要望に加え、「子どもが大きくなったら一緒に料理したい」「庭にBBQやプール遊びができるスペースがあったら楽しいかも」「中学進学時に兄弟の部屋を分けたい」「将来、子ども用の駐車場がほしい」「子どもの独立後、子ども部屋を夫婦の趣味部屋にしたい」など、未来を想像しながら”こうだったらいいな“と思うことを書き出してみましょう。
もちろん、子どものことに限らず、「転勤になったら?」「親と同居することになったら?」など考えることは各家庭によってさまざまです。 大切なのは現在も、未来も、家族が幸せに過ごせるベストバランスにすること。「今が良ければいい」「未来のために今を我慢する」どちらに偏っても真に満足する家づくりはできません。
ポイント
打ち合わせの段階で「現在、未来のバランス良い考えができる住宅会社か」「自分たちの想いに共感してくれるか」「提案力があるか」を見極めましょう。
●資金計画
住宅の総額、住宅購入に充てられるお金(現在の家賃や年収をもとにした借り入れ可能額、自己資金や両親からの援助資金を加算したもの)だけでなく、子どもの成長に伴う教育費の増加、けがや病気に備えた医療費の確保、昇進・転職などによる世帯収入の増減、景気の変動など先々のことまで考えてローン計画を立てることが大切です。
例えば、お子さんの進学と10〜15年後に必要となる家の修繕(屋根、外壁など)のタイミングが重な
ると大きな出費になります。そういった細かいことまで考慮し、月々やボーナスの返済、繰り上げ返済の時期を決めましょう。
ポイント
住宅購入の総額を正確に教えてくれたり、ライフプランの設計や返済計画のシミュレーションを提案してくれたり、ご家庭ごとに全く異なる”お金の事情“に寄り添ってくれる住宅会社が安心です。
▼ 住宅購入の総額
土地・建物代だけでなく、諸経費(登記費用、各種税金、保険料、上下水道引き込み料など)、付帯工事費(外構工事費用、地盤補強費用など)も必要です。
▼ ライフプランの設計
将来必要になる教育費や予測される世帯年収の増減などを踏まえたライフプランの設計は無理のない返済計画に必要不可欠です。
▼ 返済計画のシミュレーション
ローンの本審査の前に行われる事前審査の段階で、借り入れ可能金額や金利保証料、月々の返済額などを確認しましょう。
●土地選び
土地選びは家づくりの根幹を支える部分です。間取りや資金計画、将来の住まい方にも大きな影響を及ぼします。「住みたい場所だから」と安易に選ぶのではなく、安全性(ハザードマップの確認、地歴の調査、それに伴う追加工事など)、周辺環境、開発計画の有無、居住誘導区域(※)かどうかなどを細かく情報収集し、自分たちの現在と未来の住まい方に最も合う土地を選びましょう。
ポイント
土地選びには専門知識が必須です。自分たちで調べるには限界があるため、「法規関係の制限や隣地との兼ね合いなどの調査、情報収集を厭わない」「専門用語をわかりやすく説明してくれる」など信頼できる住宅会社を選ぶことが大切です。
※居住誘導区域とは
立地適正化計画で定められた特定の区域のこと。公共交通機関の確保や居住環境の向上などのメリットがあるため、将来にわたって快適に暮らすことができます。
次回はゾーニング・配置計画、間取りづくりの考え方についてご紹介します!
お客様に寄り添い、様々な角度から快適な暮らしを提案する熱血営業マン。高1、中2、小2の3児のパパでもあり、自身の家づくりの失敗談などリアルなトークに“説得力がある”と評判。
取材・文/甲斐理恵 取材協力/エイト