人生の中で長い、長い時間を過ごす家。せっかくなら家時間も思い切り楽しみたいですよね。今回はエイトの伊東さんにこれまで手がけた「ワクワクする家」を紹介していただきました。

趣味を楽しみたい人必見!



「家の中で趣味のスポーツができたら…」そう思ったことはありませんか? 実は、その夢、叶います!写真はエイトが手がけたボルダリングウォールを採用したお家。リビングの壁を活用するのでスペースを取らず、ちょっとした空き時間に練習したり、家族と一緒に遊んだり…、楽しみ方はいろいろ。頭と体を使うスポーツなので、子どもの体幹やバランス感覚、思考力、想像力なども育むことができます。

ロープなどの道具を使わず、体ひとつで岩や人工壁を登るスポーツ。オリンピック種目になったこともあり、近年注目を集めています。

使い方、自由自在の秘密基地



 屋根裏とは、屋根と天井の間にできるスペースのこと。まるで秘密基地のようなワクワクする空間で多目的に使えるので、子どもの成長に合わせて模様替えを楽しむ人も少なくありません。また、1階上に小屋裏を設けた場合、小屋裏の下にある部屋は天井が高くなるため、開放的でゆったりとした空間にできます。

キッズコーナー
 子どもが小さいうちは子ども部屋やスタディスペースに。
ミニシアタールーム
 白壁をプロジェクター代わりに。本格的な機材を揃えなくても映画館気分が味わえます。
書斎/趣味部屋
 子どもの成長後はパパの書斎やママの趣味部屋に。
物置
 デッドスペースを活用できるので家がスッキリします。

書斎/趣味部屋

LDKを見渡すマルチスペース



 コミュニケーションブリッジとは1階と2階をつなぐ階段の途中に設けたスペース(中2階)です。最大の魅力はLDKを見渡せる開放的な空間であること。例えば、プレイルームとして使えば、料理や掃除をしながら子どもが遊ぶ様子を見守ることができます。
 また、「家族の気配を感じながら仕事をしたい」「趣味の時間も家族とつながっていたい」というパパ・ママにもぴったり。視線も会話も自然と行き交う、心地よい距離感のスペースです。

柵をつけて安全性を高めたり、アレンジも自由にできます。

気兼ねなく音楽が楽しめる



 ピアノ、ギター、ドラム、バイオリン…。自宅で楽器を演奏するときに気になるのが「音」の問題。ご近所トラブルは避けたいですよね。そんな時に役立つのが防音室です。
 防音室には、部屋全体を防音仕様にする本格的なタイプから、建築後に設置できる組み立て式まで様々な選択肢があります。ただし、組み立て式を選ぶ場合も床の補強や搬入経路の確保が必要になるため、設計前にしっかりと相談しておきましょう。

家族の絆が深まる



 スキップフロアとは同じ空間の中で床の高さに変化をつける設計のこと。例えば、キッチンの床を少し低くすることでダイニングに座った家族とキッチンに立った家族の目線の高さが揃い、料理中も家族とコミュニケーションが取りやすくなります。キッチンから子どもの勉強を見守る場合も便利です。また、キッチンの床が低くなると冷蔵庫や食器棚の位置も低くなり、LDK全体の圧迫感が軽減されます。
 他にもリビングの床を下げると、「天井が高くなって開放感が増す」「キッチンからリビングの様子が見やすい」「空間にアクセントがつきオシャレになる」などの効果があります。

一段下げたリビング

目指せ!eスポーツ選手



 近年、需要が増えているのがゲームを楽しむゲーミングルーム。モニターを置く台、配線、ゲームチェアのスペースなどを計算しながら設計します。パパの趣味という場合が多いのですが、親子で楽しめば、「将来eスポーツ選手になりたい」という夢が生まれるかも⁉︎

 家は、家族と共に長い時間を過ごし、絆を育む大切な場所。そこにちょっとした遊び心や楽しいアイデアをプラスすることで、暮らしはより豊かに、より楽しくなります。もちろん、ご予算や土地の広さ、他のご希望との兼ね合いで全てを叶えるのは難しいかもしれません。でも、「これは無理かも」と諦める前に、まずは気軽にご相談ください。
 私たちは住宅のプロとして長年培った知識と経験を活かし、様々な角度からアプローチできます。もしかしたら、「そんな方法があったんだ」と驚くような解決策が見つかるかもしれません。一緒にワクワクする家づくりを始めましょう!

取材・文/甲斐理恵 取材協力/エイト