放課後児童クラブの情操教育を通してホンモノを感じてほしい

今回は2024年4月にグランドオープン(現在プレオープン中)する「スモールワールド放課後児童クラブ」を立ち上げた橋本 修さんにお話を伺いました。

「大分県芸術文化スポーツ振興財団」で数々のミュージカルや舞台の制作を手がけてきた橋本さん。

13年勤めた同財団を辞めてまで放課後児童クラブを立ち上げた真意を聞くと「イベントとして子ども向けのワークショップなどをやっていました。プロのミュージシャンたちから直接指導してもらう特別な1日。その中で子どもたちの感性が磨かれたらと思っていました。でも、たった1日のイベントではもったいないと思ったんです。毎日、子どもたちに芸術のシャワーを浴びせたら、大分の田舎からでも今後、世界に通用する人たちが出てくるのではないか?そう考えたら放課後児童クラブの中に音楽や美術を取り込もう思ったんです」と熱く語る橋本さん。

現在までのつながりを活かして、一流のミュージシャンやパフォーマーのワークショップやコンサートも企画中。「大分には芸術文化短期大学があり、優秀な生徒さんが卒業していますが、美術や音楽だけでは食べていけない現実もあります。その子たちに仕事の場を与える意味でも放課後児童クラブの外部講師として協力してもらえたらと思っています。」

また、地域の老人クラブを通じて、おじいちゃん、おばあちゃんたちと昔の遊びのカリキュラムなど多世代交流の場としても活用する予定。

橋本さんの熱い思いが循環して、芸術文化が定着して花開くこと。多世代交流によって地域のコミュニティーの場が出来上がること。それは遠い未来のことじゃないかもしれませんね。

SMALL WORLD COMPANY株式会社

代表取締役 橋本 修さん

保育士。舞台俳優として数々のミュージカルや舞台に出演。2009年より大分県芸術文化スポーツ振興財団入社。在職期間中は、子どもたちを対象とした「アトリウム遊園地」「ミュージカル体験ワークショップ」「ジュニアオーケストラ」事業、ミュージカル・オペラ・バレエなどの主催公演および「音楽と美術の融合」をテーマとした「感性育成事業」などを担当する。2022年12月、東アジア文化都市2022大分県閉幕事業、創作舞台「ムジカと生きる」制作担当を最後に同財団を退職。現在は弟さんが施設長を務め、4月にグランドオープンする「スモールワールド放課後児童クラブ」の主任スタッフとしても活動中。