発酵食品は古くから日本人にとって健康を保つ意味でも重要とされてきましたが、近年世界的に
も注目されています。今回、発酵食品の専門家に発酵食品の大切さを教えてもらいました。

癌になって食生活を見直したところ…
40代で癌が見つかり摘出手術を受けました。でもその後、癌が再発し原因を考えた結果、食生活を見直すことにしました。趣味で味噌づくりをしていたので、発酵食品を積極的に取り入れることにしたんです。そしたら、みるみるうちに元気になっていくのがわかったんです。みんなにも発酵食品の素晴らしさを知ってほしいという思いでお店を開きました。
毎日の食事に発酵食品を
母の手作りの味噌の味が忘れられず始めた味噌づくりですが、いまだに母の味にはならないんですね。ワークショップで同じ材料、同じ分量で作っても、それぞれの参加者の味になるんです。それは人が持っている※常在菌が味を左右するからなんです。手が味を作っているんですね。昔ながらの発酵食品の味を子どもの時に覚えてほしいという想いもあるので、ワークショップには子どもたちにも積極的に参加してほしいですね。人の体の中の腸内細菌は国によって違います。代々受け継がれてきたDNAの中に刷り込まれている和食の良さを皆さんに知ってもらえたら嬉しいですね。

手作りのものを通して愛情を伝えることができます。毎日の食事の中で、一品でも手作りの料理を出してあげられたらと思いますが、手の込んだ料理でなくていいんです。人は食べたものでできているのですから、子どもたちには積極的に発酵食品を食べてもらって元気に育ってほしいです。
※健康な人の体内に常時存在する微生物(細菌)で、病原性を示さない菌

母の手造り味噌の味が忘れられず、自己流で味噌を作り始め、それが生業となった。現在は味噌仕込みワークショップや料理教室の講師・講演などの食育活動を行っている。また、原料から味噌を作りたいと思い佐伯市直川にお店を移転し、有機農業で米や大豆などを育てている。
味噌と麹の店『MISOBA』代表
みそソムリエ 美園糀 薫(みそのこうじ かおる)さん

MISOBAさんのワークショップ予定
- 2月21日(金)10時〜 場所/MISOBA 料理教室
- 3月20日(木・祝)13時〜 場所/MISOBA 味噌造り教室
- 3月23日(日)11時〜 場所/整え処なみ 味噌造り教室
*詳しくはインスタグラム(@misoba_oita)をご覧ください。