毎日の生活に欠かせない睡眠。子どもの成長に重要なことはよく知られていますが、実はママ・パパにとっても睡眠の質は非常に大切です。寝不足でイライラしたり、注意力が散漫になったりすることで日々のパフォーマンスが下がってしまいます。そこで今回、眠りの専門家に“質の良い睡眠”を得るための方法を聞いてきました。
就寝前は部屋の明かり調整を
睡眠は誰にとっても大切です。質の良い眠りを得るために、意外意識できていないのが「光」です。今の日本の住宅はとにかく明るい。夜になっても室内は昼間のような明るさです。人間は400万年前から太陽の影響を受けて生活してきました。朝陽と共に目覚めて、陽が沈むと眠るのが自然なことなのです。ですから、睡眠の質に影響するメラトニンというホルモン分泌が始まる夜8時以降は調光を意識し、部屋の明かりを暗めにするなどの工夫が必要です。間接照明などを使って部屋全体の光量を調整するといいでしょう。
タブレットの使用を控える
また、眠る前の読み聞かせなどに、タブレット端末を使用するのは避けた方がいいでしょう。タブレット端末は便利ですが、それ自体が発光しているので、赤ちゃんなどは神経が刺激され覚醒してしまいます。デジタル機器は眠る前の時間だけでも使用するのを避けたほうがいいでしょう。
寝具選びも重要
また、質の良い眠りを得るためには、適切な寝具を選ぶことも重要です。自分の体格・習慣・環境などに合った寝具を選びましょう。例えば、汗かきなのに通気性の良くない寝具を使っていると、深い眠りは得られません。特に子どもは幼少期に汗腺が形成されるので、オーガニックのガーゼなど通気性の良いものを選ぶといいでしょう。
リラックスできる環境づくりを
人間にとって大切な成長ホルモンが分泌されるのは、寝入りばなの深い眠りの時です。子どもにとっては成長のため、大人にとっては組織の損傷を修復する疲労回復ホルモンです。就寝前には光を意識して、リラックスできる環境を作り、自分に合った快眠寝具を使って、質の良い眠りを得られる習慣をつけるようにしましょう。