
別府市を拠点にベビーシッターの派遣業を営む花田さん。元々は福岡で会社員をしていましたが、結婚・出産を経て子どもが1才と2才の時にシングルマザーになりました。「子どもの急な発熱などで有給は消化してしまうし、欠勤扱いで収入は減るし、副業をしたくても子どもを預ける場所は保育園しかない。行政に相談しても手段がなく、途方に暮れる毎日でした。」
そんな苦労を経験した花田さんは、同じような思いをしている働くママたちの解決の糸口に自分がなれたら…と一念発起して会社を辞め、資格取得や就労支援の手伝いをするNPO法人『Bambitz』を立ち上げることに。子どもが小学校に上がるタイミングで、ご両親の暮らす大分へ戻り、食品事業に加え保育関連事業も行っている企業で再び会社員として就職し、花田さんは保育園の運営に関わるようになりました。
会社に骨を埋めるつもりで頑張っていましたが、コロナ禍での組織改革でベビーシッター部門が経営規模縮小となり、「それなら私がやろう!」と会社を辞め「子育てサポート バンビッツ」として個人での運営を開始しました。半年が経ち、利用者も少しづつ増え、「株式会社 Bambitz」として法人化。「順風満帆ではなかったですが、自分自身が子育てと仕事の両立にヘトヘトだったからこそ、自分と同じ想いをしてほしくないという一心ではじめた事業です。
多様な保育のニーズがありながら、公的サービスを利用するためには多くの制約があります。行政に提案を続け、別府市子育て世帯訪問家事・育児支援事業に参入することが決定してからは、少しずつ変わってきました。シッターを利用する際、親の立場からすると申し訳なさがあったりもします。だからこそ、子どもたちに寂しいなんて感じる暇も与えないくらい「楽しい!」で埋め尽くすことを心掛けています。帰宅した時に、わが子の晴れやかな表情を見てママたちの気持ちが少しでも軽くなってくれたらうれしいですね」と花田さん。
ベビーシッターで訪問するご家庭からの要望で、現在は家事代行業も行っています。子育てと仕事の両立など困っていることがあれば、まずは気軽に相談してみて下さい。



