間取りを決める前に暮らしを想像しよう
間取りを決める際に重要なのが、住んだ後の暮らしを想像することです。「帰宅後はこう動きたいな」「子どもたちは朝起きてまず何をするだろう」そんな風に考えていくと自然とベストな動線が見えてきます。
住宅メーカーに相談する前に、ご家族でしっかり話し合い、「家事を効率的に」「帰宅後すぐお風呂に直行したい」「家族用とお客様用の動線を分けたい」などの要望を書き出しておくとスムーズに進められると思います。インスタグラムなどを活用して理想の間取りの画像を集めておくのもお勧めです。写真があるとイメージを共有しやすいので行き違いがありません。
一つのことにこだわりすぎると失敗も
家は家族が長く暮らす場所ですから、視野を広く持つことも大切。 一つのことに固執しすぎると後々後悔することもあります。実は私自身、それで失敗しているんです。
初めて家を建てた際、重視したのが予算を抑えることと、家の性能UP。この2つを叶えるために部屋数を減らしました。でも、”考え抜いたつもり“の2LDKの家は子どもが3人に増え、成長し、あっという間に手狭になってしまい、結局、売却することになりました。将来の見通しが甘かったんです。全てにおいて100点満点の家にするのは難しいですから、先々のことも考え、何に予算を割くべきか優先順位を決めておくと良いと思います。
間取りの工夫は豊かな暮らしに直結
共働きの増加などライフスタイルの変化に合わせ、近年は”家事をどれだけ短時間で効率的にこなせるか“にこだわる人が増えています。例えばお洗濯関係なら室内干しもできるランドリールームと、家族でシェアする大きなファミリークローゼットを隣接させるのが人気。洗う、干す、取り込むが一箇所ででき、収納も家族それぞれの部屋に行かず、クローゼットにかけるだけでOK。大幅に手間を省くことができます。
また階段下をリビングとつなげてお子様の遊びスペースにしたり、屋根裏に小屋裏部屋をつくったり、スペースの有効活用も”豊かな暮らし“のキーワードになると思います。
株式会社エイト 伊東 貴志さん
お客様に寄り添い、様々な角度から快適な暮らしを提案する熱血営業マン。14才、12才、6才の子どものパパでもあり、自身の家づくりの失敗談などリアルなトークに“説得力がある”と評判。https://eito-h.com/