子ども部屋アレコレ

子育て世代が家を建てる際に必ず考えるのが「子ども部屋をどうするか」ではないでしょうか?場所、広さ、レイアウトなど悩みは尽きないですよね。エイトの住宅プランナー當山さんに最近の流行りや、工夫ポイントを教えていただきました。

近年の子ども部屋の傾向

 子ども部屋はお子さんのプライベート空間というだけでなく、自立心を育んだり、自己管理能力を養ったり、様々な役割を担っています。ただ、近年は狭くする傾向にあります。スタディスペース(勉強場所)や小屋裏(遊び場)など、子ども部屋とは別にキッズスペースを設けるご家庭が増えているからです。主流は3・75〜4・5畳程度です。

子ども部屋は融通が利くつくりにした方が良い!?

 お子さんの成長に合わせて子ども部屋を調整したいという声をよく聞きます。例えば、「中学生から子どもたちの部屋を別にしたいので、壁を追加できるようにしてほしい」「子どもが巣立った後、壁を壊して、2部屋を1部屋にしたい」などです。お気持ち、すごくよく分かります。せっかくのお部屋ですから、できるだけ活用したいですよね。ただ、この”いずれこうしたい“は実行しないケースが多いです。お部屋の改装にかかる手間やお金、将来予想される生活の変化などを踏まえ、本当に必要なのか考える必要があります。

子ども部屋のベストな場所は?

 子ども部屋の場所を決める際は、必ず「リビングを通る動線にするかどうか」を確認します。この動線はライフスタイルに大きな影響を与えるからです。

 ●リビングを通る動線
  ★子どもの行動、交友関係を把握しやすい
  ★親子のコミュニケーションが取りやすい
  ★リビングを子どもの友人に見られてしまう

 ●リビングを通らない動線
  ★子どもの行動、交友関係を把握しにくい
  ★プライバシーが守られる


プロフィール

株式会社エイト
建築デザイン・プランナー 當山 直美さん


住宅プランナー歴30年以上。インテリアコーディネーターを経て住宅プランナーに。女性ならではの視点を生かした効率的な家事動線、無駄をなくした機能的な間取りの提案が得意。猫好きであり、ペット案件も多数担当。趣味は娘さんとの温泉巡り。3匹の猫を飼っている。
https://eito-h.com/

取材・文/甲斐理恵 取材協力/株式会社エイト